【レポート】『伊万里木材市場』

2015年5月28日

伊万里木材市場で月に一度開催されている材木の市(いち)を見学してきました。
伊万里木材市場では九州一円の材の集荷•販売が行われています。
早速、社員の方に案内していただき、原木(丸太)の市から見学♪
まず丸太の山々…の迫力に圧倒されました!
皆さんにも一度は目の前で見ていただきたい!
様々な太さ(直径)や長さの丸太が山のように積まれていました。
太くて立派な丸太に見入っていると社員の方が色々な事を教えてくださいました。

九州南部の木は成長が早く、大きく育ちやすくて年輪の幅が広く、柔らかめなので加工しやすい木材とのこと。
一方、九州北部の木材は年輪の幅が比較的狭くてかためで柱材に使われることが多いとのことでした。
そう言われてみるとなるほど!

年輪の間隔は一つの情報。

市(いち)に参加される製材所の方々は、木の材質や切り口を見たり、用途に合う大きさ(直径や長さ)かどうかで材を選んでいるそうです。
ところで、市(いち)というと魚のセリみたいに声が飛び交う賑やかな感じを勝手に想像していたら、紙に価格を書いて仕切る人に渡す入札方式ということで比較的静かに行われていたのでちょっとビックリ!

続いて、製材後の木材の市へ。こちらは製材済みということで屋根の下に並べてありました。
こちらの伊万里木材市場で原木を購入したものを、外部で製材してまた持ってこられているそうです。
製材所では市場に向かう車に製材した木材を積んで、その帰りの車に市で購入した原木を乗せるといった感じで、トラックが空では走らない。つまり、無駄なく運搬されているというわけです。

今回、印象に残ったのは、市を仕切っている方々が原木の時は靴で木材に乗っていたのに、製材後の木材には靴を脱いで懐かしさ溢れる上靴に履き替え、製材の山から山へ飛び移って行かれる姿でした。( ´艸`)

ここに来てはじめて知ったのですが、伊万里木材市場って実はスゴイんです。全国でも珍しい木材コンビナートなのだそう!
日本の林業の問題点は流通と言われている中で、ここでは原木からプレカットまでの工程が大規模に、しかもスムーズに行われ、理想的な流通のカタチが実現していました。

伊万里木材市場に隣接する西九州木材さんと中国木材さん。
公道に出ることなく木材を速やかに運搬できることで輸送コストが抑えられ、効率のよい仕組みができています。

見学を終えお昼をいただいた後、いよいよ社長室へ!
林社長に林業女子会@ふくおかの今後の活動についてお話させていただきました。
林業の活性化には女子のパワーが必要だとの嬉しいお言葉をいただき、私達にできるお手伝いを積極的に行っていきたいと思いました。

理想的な木材の流通の仕組みがこんなに身近にあるなんて、本当に私達は恵まれています。
…ということで、林業女子会で『木材コンビナート内の流れを見学するツアー』を計画しよう!という話になりました。
楽しいツアーになりそうです♪

               《レポート》 井手麻理枝 あらきひろみ